安全な方法でコンテンツを素早く表示・編集
多くの組織がどこからでも安全に働ける方法を模索しています。そのためには、コンテンツやメタデータの表示、注釈付け、墨消し、更新を素早く効率的に行えるモダンなコンテンツプラットフォームが必要です。これらの機能は、デジタルトランスフォーメーションやモダナイズを推進するうえでも必要不可欠です。
Alfresco Enterprise Viewerを使うと、文書、画像、オーディオ、ビデオのファイルを安全かつスピーディーに表示することができます。また、注釈の追加、文書の墨消し、編集なども行えます。オープンでモダンなクラウドネイティブのAlfresco Digital Business Platformと組み合わせれば、ユーザーの生産性も、コンテンツシステムの定着化も、大幅に加速します。
Alfresco Enterprise Viewerの機能
Alfresco Enterprise Viewerでは、コンテンツの表示、注釈付け、墨消し、更新をスピーディにこなせるので、優れたユーザーエクスペリエンスが得られ、書類の処理作業も削減できます。
スピーディで安全なコンテンツ表示
Alfresco Enterprise Viewerには、文書、ビデオ、オーディオなどのコンテンツを素早く安全に表示できる機能が備わっています。ブラウザのアドオンを追加したりインストールする必要はありません。次のように様々な方法で文書を表示できます。
- 文書をエンコーディングされた小さなセクションに分割することで、ページの最初の表示を格段にスピードアップします。
- ユーザーの名前やタイムスタンプなどの透かしオーバーレイを挿入して、コンテンツのスクリーンショット撮影を防ぎます。
- 文書が細かく分割されているので、ブラウザのキャッシュから単純にファイルをコピーできません。また、分割された個々のパーツを暗号化してセキュリティを強化できます。
- 印刷履歴が印刷日時や印刷者などの情報と一緒に記録されます。

Collaboration
Alfresco Enterprise Viewerには、文書を使った共同作業中にリアルタイムで注釈を加えられるオプションがあります。これは特に、文書の校正・レビューなどの業務に便利な機能で、プロセス全体を簡略化できます。
- 注釈を加えている時に、他のユーザーの画面にもその注釈が即座に表示されます。
- 個々の注釈に「返信」ボタンが付いているので、既存の注釈に対する返事を送信できます。
- 「参加者」パネルに、現在書類に注釈を加えているユーザーが全員表示されます。
- レビュー中にチャットウィンドウを使って会話できます。

注釈
Alfresco Enterprise Viewerでは、文書やビデオを安全、高速に表示して注釈を追加できるだけでなく、墨消しや、様々な文書編集機能を使用できます。
- ページを後で読み込むことで、文書を高速かつリアルタイムに表示できるように最適化します。
- 文書はもちろん、オーディオファイルやビデオにも注釈を付けられます。すべての注釈が1つのパネルに表示されるので、別の注釈にも素早く移動できます。
- レビューや承認プロセスの段階では、異なる種類の注釈を使い分けながら、文書自体を変更せずにコメントや意見を追加できます。

墨消し/文書の編集
高度な墨消し機能や、様々な文書編集機能を使用できます。
- 文書がダウンロードされた場合でも、墨消しされた箇所は永久的に文書に焼き付けられています。
- 電話番号や社会保障番号などのパターンに基づいて、墨消しする箇所が自動的に提案されます。
- 特定の文言や箇所を手動で、あるいは一括して墨消しできます。
- 文書の回転、並べ替え、削除、分割などの編集機能が備わっています。

Alfresco Enterprise Viewerに関するFAQ
Alfresco Enterprise Viewerなどのモダンな製品は、ソフトウェアをローカルにインストールしなくても、文書の表示、編集に関わる高度な機能を使用できる利点があります。こうした機能は、テレワークや社外での業務など、IT担当者がハードウェアやソフトウェアコンポーネントを特定できない場合に特に重要となります。
Alfresco Enterprise Viewerには、大きな文書を通常のブラウザやjavascriptライブラリの2~5倍の速度で表示できる高速かつ安全なインターフェイスが備わっています。また、文書が細かく分割され、それぞれが暗号化されるため、判読可能な部分が文書のキャッシュに保存されません。これはセキュリティの面で有利な点です。さらに、通常のブラウザツールにはない注釈の作成・表示機能や、墨消し、編集、透かし機能も使用できます。
注釈は、エンドユーザーが文書のある部分に加える追加情報です。文書の上に1つのレイヤーとして重ねられるため、文書自体は変更されません。注釈にはいくつかの種類があり、一番よく使われるのは黄色の付箋タイプのものです。
墨消しは注釈の一種で、セキュリティ上の理由から文書の一部の文言や情報を永久的に削除する時に使用します。Alfresco Enterprise Viewerは、頻繁に行われる墨消しパターンに基づいて墨消し箇所を提案したり、手動の墨消しにも対応しています。Alfresco Digital Platformと一緒に使えば、永久的に墨消しすることも、特定のバージョンの文書でのみ墨消しすることもできます。セキュリティ目的で、あるユーザーには墨消しされていないコンテンツの表示を許可し、別のユーザーには墨消しされた文書だけしか表示できないように制限できます。
透かしは、コンテンツのセキュリティを強化する方法です。文書の上に、文書をダウンロードした人やダウンロード日時を表示する透かしを重ねることで、画面のスクリーンショットの撮影や携帯電話による写真撮影を防ぐことができます。