eDiscovery(電子証拠開示手続)への対応時に、リポジトリからレコードやアクティブなコンテンツを自動的に検索してホールド可能
法規制の度重なる改正やコンプライアンス違反などの理由から訴訟に至るケースが増え、企業は時間や費用がかさむ訴訟要求への対応に頭を抱えています。
Alfresco Governance Servicesを使うと、企業はコンテンツの作成からセキュリティ保護・管理、破棄に至る情報のライフサイクル全体を管理することができます。さらに、このライフサイクルの過程で電子証拠開示手続(eDiscovery)が必要になった場合は、強力な検索機能、文書の収集、分析、処理、レビュー機能により、格段に低いコストで手続きを行うことができます。
eDiscoveryと訴訟ホールドソリューションの機能とメリット
eDiscovery(電子証拠開示手続)
企業・団体のほとんどは構造化情報と非構造化情報を大量に抱えていることから、eDiscoveryが複雑になり、その処理に多大な時間を費やしているのが現状です。Alfresco Governance Servicesには、それらの情報の中から適切な情報を見つけて確認し、それらの情報をホールドにする機能が備わっています。
時間とコストの削減:
- 強力な検索機能を使って、Alfrescoで管理している社内のすべてのコンテンツの中から該当するファイルを見つけだすことができます。
- 横断検索機能により、複数の旧型システムまで検索範囲を広げ、社内中をくまなく検索できます。
- AIとMLサービスによりコンテンツを有効活用することでeDiscovery処理が大幅に効率化されるため、該当するコンテンツの特定にかかる時間と労力を削減できます。
標準規格に準拠:検索結果をElectronic Discovery Reference Model(EDRM:電子情報開示参考モデル)XML形式でエクスポートして、外部のeDiscoveryソフトウェアやレビューツールに取り込むことができます。
- ビジネスへの影響を最小限に抑える:eDiscovery要求への対応を迅速かつ正確に行えるため、ビジネスへの影響を最小限に抑えられるだけでなく、不適切な対応による敗訴の可能性を極力減らすことができます。

訴訟ホールドを容易に管理
訴訟ホールドとは、監査や訴訟などの司法調査の可能性があると判断された段階で、関連するすべてのコンテンツや記録情報の破棄・処理を一時的に中断することを指します。eDiscovery(電子証拠開示手続)の過程で、重要なデータをそのままの状態に保つ方法の一つです。Alfresco Governance Servicesを使うと、訴訟ホールドを効率的かつ低コストで管理することができます。
高い柔軟性:訴訟ホールドプロセスの過程で、情報が変更または破棄されるのを防ぐために、アクティブなコンテンツやレコードを一度にホールドできます。
複数のレコードをホールド可能:eDiscovery対象のレコードやコンテンツグループを必要な数だけホールドできます。
通常の状態に戻す:訴訟案件が終了したら、コンテンツのホールドを一度に解除して通常の状態に戻し、破棄します。これで情報を抽出できるため、保管のリスクが低減されます。
複数のリポジトリで一気に訴訟ホールド:複数の異なるシステムに分散されているコンテンツやレコードに串刺しで訴訟ホールドを適用(インプレース管理)でき、一か所から集中的に管理できます。コンテンツを移行する必要がないため、コストや時間を大幅に節約できます。

eDiscovery・訴訟ホールドに関するFAQ
eDiscoveryは電子証拠開示手続ともいい、訴訟または調査の初期段階で、電子的に保存されている情報(ESI)を特定、収集、確認するプロセスを指します。
訴訟ホールドは、訴訟または調査を受ける可能性がある場合に、電子的に保存されているあらゆる形態の情報(ESI)を保全するときに使います。
法的手続きや訴訟の対象となるすべてのESI(電子的に保存されている情報)の特定・保全を怠ると、証拠隠滅の罪に問われることがあります。これにより、多額の罰金が科されるだけでなく、申し立てまたは答弁の却下など、さらに深刻な制裁が科せられるケースもあります。
レコードマネジメントと情報ライフサイクル管理の両方を1つのソリューションに統合したAlfresco Governance Servicesがあります。コンプライアンスを徹底し、コンテンツのストレージをより効果的に管理することで、ストレージコストを削減できます。AlfrescoのAIサービスと洗練されたルールエンジンを活用すれば、ビジネのスニーズや、コストの節約、コンプライアンスに応じてコンテンツのストレージを自動的に最適化できます。
eDiscoveryと訴訟ホールドは、通常大量の構造化データと非構造化データのスキャン、検証を伴う複雑なプロセスであるため、多くの時間とコストを費やします。Alfresco Governance Servicesを使えば、訴訟の対象となるアクティブなコンテンツやレコードが様々なコンテンツ管理システムに分散されている場合でも、これらを一か所から一度にホールドにして変更、破棄を防ぐことができるため、eDiscoveryプロセスをスピードアップできます。