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Pitney Bowesの成功事例

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Pitney Bowesがデジタル製品向けの新しいプラットフォームを使ってビジネス変革を推進

アマゾンウェブサービス上で稼働するAlfresco Process ServicesがPitney Bowes Commerce Cloudのクライアント・オンボーディングを担うことで、新規顧客のプロビジョニングにかかる時間が3日から5秒に短縮されました。

デジタル・ディスラプション

1920年創業のPitney Bowesは、郵便料金計器を発明した会社として知られています。今年創立100周年の佳節を迎えるにあたり、現在20世紀の郵便室を21世紀の商取引へと変革すべく、デジタルトランスフォーメーションを推進しています。デジタル化による崩壊が進む市場でのリーダーシップを維持するために同社が取り組んできたのは、テクノロジーイノベーターとしての再出発であり、プラットフォーム思考への転換です。

Pitney Bowes Commerce Cloud

同社のデジタルトランスフォーメーションの中核をなすのは、Pitney Bowes Commerce Cloudです。Pitney Bowesのソフトウェア・エンジニアリング・ディレクター、Kyle Pause氏は、「Commerce Cloudは当社にとって第2世紀のプラットフォームであり、事業のあり方を一新する重要な役割を担います」と述べています。

Commerce Cloudは、SaaS、モバイル、ビックデータ、IoTなどの中核技術を統合することで、Pitney Bowesの100万件を超える取引先に革新的な小包/郵便/デジタルコマースソリューションを提供します。このプラットフォームにより、Pitney Bowesは製品配送の効率化、パートナーエコシステムの拡大、そして新しいデジタルサービスとエクスぺリンスによる顧客価値の向上を図ることが可能となりました。 

クライアント・オンボーディングを担うAlfresco Process Services

Alfresco Process Services(APS)も、Commerce Cloudに組み込まれている数多くのテクノロジーの一つです。Pitney Bowesでは、オープンソースのビジネスプロセス管理(BPM)ソリューションを使って、SaaSの新規サブスクライバーの設定や、APIアクセスが必要な開発者の登録など、新規顧客のオンボーディングを同社のデジタルソリューションで行っています。 

顧客がCommerce Cloudで提供しているサービスに登録すると、APSがSalesforce、SAP、Aribaなどの複数のビジネスシステムに新しいアカウント情報を流します。「Alfresco Process Servicesは、BPMの難題をクリアするのに必要不可欠な存在です。お客様が今日求めるシームレスでリアルタイムのオンボーディング体験を提供できるのは、Alfresco Process Servicesのおかげです」とPause氏は述べています。 

3日かかった業務が5秒に短縮 

Alfresco主導のプロビジョニングフローは、Commerce Cloudの飛躍的成長目標の達成に重要となるクライアント・ボーディングを大幅に加速しました。「Alfrescoにより、作業効率が格段に向上しました」とPause氏は言います。

例えば、Pitney Bowes Global Financial Servicesが提供する郵便料金支払製品のオンボーディングにかかる時間が3日から5秒に短縮されました。新規顧客は、アカウントを登録するだけで即座に郵便ソリューションを稼働できるようになります。これを可能にしているのがAPSです。クレジットカードの審査と支払口座の設定を行い、支払トークンを生成し、そのトークンを適切なすべてのシステムに配布するというプロビジョニングフローを、APSが一手に調整しているのです。 

アマゾンウェブサービス(AWS)上で稼働

APSは、Commerce Cloudのクラウド対応SaaSサービスの一部です。Pitney Bowesの製品チームが自社のビジネスシステムのパワーを活用できる理由がここにあります。プロビジョニングフローはAPIで呼び出されます。このアーキテクチャなら、プロビジョニングやバックエンドアプリケーションに精通していなくても、Commerce Cloudの新しいサービスを既存のプロセスに簡単に組み込むことができます。そのため、オンボーディングと市場投入の両方が加速されます。 

Pitney Bowesでは、APSをAWS上で稼働しています。「Alfresco Process ServicesとAWSの組み合わせが成功の要因です。非常に効率よく、低コストで稼働できるため、SLAの達成に大きく貢献しています」とPause氏は言います。

驚異的なTime to Value

APSの導入から成果を上げるまでの時間であるTime to Value(TtV)について、Pause氏は「驚異的」であるとしています。Pitney Bowesがプロビジョニングフローを構築するための開発チームを結成したのは2015年10月のこと。「その5か月後には、APSを現場で稼働させ、Pitney Bowesが過去十数年間取り組んだ中で最も重要なプロジェクトを立ち上げることができたのですから」とPause氏は言います。

Pause氏は、クライアント・オンボーディングの例外をよく理解し解決するために分析機能と機械学習を採り入れる予定で、そのためにApplication Development Frameworkを活用することを検討しています。「ニーズに応じてフローが自動的に変更されるようになれば、手動による作業が必要ありませんから、業務が一段と楽になります」。 

パートナーエコシステムのためのオープンプラットフォーム

Pitney Bowesは、デジタルコマース機能で大きな進化を遂げています。Commerce Cloudで稼働する新しいソリューションには、小包の配送と郵便用のSaaSベースのアプリ、地理空間情報ソフトウェア用のデータセット、パブリックAPIのポートフォリオ、そしてテレメトリデータを使って顧客の費用と時間を節約するIoT対応の郵便料金計器などがあります。 

Pitney BowesはCommerce Cloudプラットフォームを外部のパートナーにも公開する予定です。イノベーションを加速し、顧客へのサービスを拡大するために、同社はCommerce Cloudとその機能を活用するアプリケーションをサードパーティが構築・販売できるようにするSmall Business Partner Programを立ち上げました。Pause氏は、外部の開発者がPitney Bowesのプラットフォーム上でクリエイティブな新しいソリューションを提供できるので、ネットワークが拡大すると期待しています。

売上の拡大

Pause氏は、同社のデジタルトランスフォーメーションに多大な労力を費やす一方で、その進化の速さに驚愕しています。成功の要因として、デジタル化を牽引する良きパートナーの存在をあてげています。クラウドではAWS、プロセスの自動化ではAlfresco、APIではApigeeとGoogleが同社のパートナーです。

Pitney Bowesの発明家としての再出発は既に大きな成果を生んでいます。「このデジタルトランスフォーメーションによって、当社は飛躍的な成長を遂げました。さらなる進化に期待が膨らみます」とPause氏は述べています。

「Alfrescoのソリューションを導入したときは驚きでした。2015年の10月に海外に専門チームを結成し、スタッフのトレーニングやアーキテクチャ面の支援を行いました。それから、たった5か月でAlfresco Process Servicesを現場で稼働させ、Pitney Bowesが過去十数年間取り組んだ中で最も重要なプロジェクトを立ち上げることができたのですから」 


Kyle Pause氏(Pitney Bowes ソフトウェア・エンジニアリング担当ディレクター)